こんなときは小児科へ

生後半年までに子どもにみられる症状

発疹・湿疹

生後1か月前後から顔を中心に発疹がひろがることがあります。多くはホルモンバランスの変化によるものですが放置すると悪化することもあります。頭に脂漏性湿疹という黄色いかさぶた様のものが付くこともあります。いずれも保湿などが必要です。また保湿により肌を守ることは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを予防する効果もあります。小児科で適切な保湿剤を処方します。

臍ヘルニア

生後2,3週から2か月の間におへそが飛び出してくることがあります。1歳半頃までに自然によくなることがほとんどですが、まれに手術になることもあります。また自然によくなっても皮膚のたるみが目立つこともあります。最近は、飛び出したおへそをテープで圧迫する治療もおこなっています。大きさにもよりますが、早いと2,3週間ほどで改善します。欠点はテープを使い続けるためかぶれやすいことです。静かに寝ているときも飛び出していたり、泣くと大きく飛び出すときは小児科へご相談ください。

咳鼻汁

  多くの感染症に対して、赤ちゃんは母親から抵抗力をもらっていますが、防ぐことのできない感染症もあります。その1つがRSウイルス感染です。主な症状は咳、鼻汁で、発熱はあったりなかったりです。通常はかぜや気管支炎を起こすウイルスですが、赤ちゃんでは細気管支炎を起こし、呼吸状態が悪くなり入院することがあります。特に生後1か月未満で感染すると、急激に悪化する可能性があるため入院をお勧めします。生後6か月未満でかぜ症状があれば早めに小児科受診することをお勧めします。